情報セキュリティブログ ホーム > 大江戸セキュリティ戯画 > 第一幕 第二話 お手軽?便利?キケン?

「最近、江戸にも電網茶屋(インターネット喫茶)が増えてきたな...。
不特定多数の人が集まる場所だけど、セキュリティは大丈夫なのかなぁ?」
「近くに電網茶屋が出来て、便利になったわ。ゆっくりと買い物もできるし...
家に居たらお店の手伝いばっかりだもんね。」
「あ、これかわいい! 買ってみようかな、、決めた!あっと鍵文字(パスワード)・・」
「鍵文字がたくさんあって忘れちゃうから、この小型記憶棒(USBメモリ)に全部入れているんだっけ。
何でもすぐ複製(コピー)できるし、簡単に持ち運べるし、便利よねー。」
「えっと、この電網買物の鍵文字は...。あった!これこれ。」
「これでよしっと! さあ、そろそろ帰ろうっと。」
「や、やあ!オツルちゃん。 お出かけかい?」
「ええ。ちょっと電網茶屋に行ってきたの。家にいると、すぐお店の手伝いさせられるから。」
「電網茶屋ってどうだった?」
「結構お客さんが入っていたけど、静かで、くつろげる場所だったわ。
そうそう、ちょっと変わった小型記憶棒を買ったの!見て見て!このかんざし・・」
「無い! え?どうして?......あ!電網茶屋に忘れてきちゃった!!!」
「あー!あった! よかったぁ!
ねえ、これかんざしの形をした小型記憶棒なの。いいでしょ?
みんなで撮った写真とか、住所録や、いろんな鍵文字、なんでも入れているのよ!」
「へ、へぇ~、オシャレだね~。」
「なんか、いやな予感がするな・・」
「なんだか最近...」
「おかしいわよ...」
「オツルちゃん!大変だよ!」
「電網上の掲示板にオツルちゃんのことがのっているんだ。
写真やらそば屋のことや・・」
「この写真・・私の小型記憶棒の中にしかないのに・・・」
「それだ、この前電網茶屋で忘れてきたその小型記憶棒!
オツルちゃんが忘れている間に、誰かが中身を複製してしまったのかもしれない!」
「うそー!」
「でも安心して、オツルちゃん!
掲示板の管理人にオツルちゃんの情報を削除するよう頼みにいくよ。
それに奉行所にも掛け合ってみるよ!」
「ワン!(大丈夫!)」
「もう!いいかげんにしてよねっ!
私の知らないところでコソコソされると迷惑なんですけど!」
「オツルちゃん。もう安心だよ。
だれが小型記憶棒の中身を複製してバラ撒いたか奉行所が調べてくれるって!
犯人が捕まるのは時間の問題だよ」
「本当?よかった...。
あたしもうお嫁に行けないのかも。って思っちゃった」
「そ、そんなことないよなぁ?な、セキュアマル?」
「プイッ」
「...ゴホン!...オツルちゃん、これからは気をつけてね。
財布の中身が無くなったら、盗まれた!って気づくけど、
電子情報は複製できるため、盗まれたことすら気づかないこともあるからね。
用心だよ。用心」
「え?オイラの口座番号?んーと、六一七零のー...」
「ほら、あそこに一番用心しなきゃいけないヒトがいるよ...」
「あー、ゲンさんの電話番号ね。
えーと、零九零の一二の...」
「ほんと、まさに歩く情報漏えいね...」
「オイラ鍵文字に何でも『ドジヒコ一番』って使ってんだ!」
「クゥーン。(なにやってんだ...)」