情報セキュリティブログ ホーム > 大江戸セキュリティ戯画 > 第一幕 第五話 言いだしっぺは誰!?

「瞬時に情報をやり取りできるこのご時勢、ウソやウワサが広がるのはあっという間だ...。
今日もいろんなウソが電網で飛び交っている...」
「いやー、越後屋はいっつもケチだよなー! ホント参っちゃうよ・・
そういえば先の顧客情報流出騒ぎで、かなりの出費があったそうだよ~!
そろそろヤバイな!」
「団子屋のキチエモン、あいつは自分で団子を作っていないっていうじゃないか!
どこからか安いのを仕入れてきているんだよ、きっと」
「カンザシ屋の主人は名の知れた剣術使いだったらしいぞ~」
「おまちどうさま」
「ありがと、ねえちゃん」
「ホントかどうかはわかんないけど、髪結屋のゲンさんとこ店を畳むようなこと言ってたって!」
「江戸も不景気だなぁ~・・・ペラペラ・・・」
「ふぅ、にぎやかなお客さんだこと...」
"越後屋が明日にでも潰れるそうだ"
"団子屋のキチエモンは他から団子を仕入れている"
カンザシ屋の主人は宮本武蔵に勝ったらしい"
"ゲンさんは夜逃げの準備をしているぞ"
「へぇ~。そうなのか~。
まだ知らない人がいるだろうから、他の掲示板に書き込んであげよう!」
"越後屋が明日倒産だって!"
"キチエモンさんは自分で団子を作っていないんだって!"
"剣豪だったカンザシ屋の主人が対戦相手募集だそうだ"
"髪結屋のゲンさんが夜逃げしたって!"
「スケハチ、カンザシ屋の主人が真剣勝負の相手を募集してるって!
あの主人、見た目はひ弱な感じだけと、有名な剣豪だったらしいよ!」
「そんな、あのひとが? おかしいな?」
「越後屋さん!ひどいじゃあないですか!
この間の品物の代金、払ってくださいよ!今すぐ!」
「は? ひどいったて...あと5日もあるじゃないか? なんでまた?」
「越後屋さん!聞きましたよ! 絶対に逃がしませんからね!
さあ、先日卸した木綿の代金、いま払ってもらおうか!」
「おいおい、何で急にこんなことに? ちゃんと払うけど今日じゃないだろう?」
「何言ってやがる!、店畳んで逃げるのはわかってんだ!」
「はあぁ?」
「ゲンさん、このツケを払ってくれるまでここを動かないよ!」
「このあいだ貸した金、今すぐ返してもらおうじゃあないか! え?」
「なんだよ急に!約束の日じゃないだろう!
オレが一度でも約束を破ったことあるかい?ま、一回くらいあると思うけど...」
「夜逃げの準備をしているって聞いたぜ!」
「ば、ばか言うな! 誰だい、そんなこと言ったのは!?」
「さあ、どうだい!特製の団子だよー!」
「どうしたんだい?今日はさっぱり売れないぞ」
「たのもう! 拙者江戸一の剣豪、嵐山剣斬と申す!
ぜひお手合わせ願いたい!」
「いや、ぜひ拙者と! 我こそ江戸一の剣客、斬鉄剣一郎なりぃ!」
「え~!な、なんであっしが闘うの~???」
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「いやあ、噂は怖いものがありますね...。
それが電網上に次々と書き込まれ、瞬く間に全国へと広がる。
軽い気持ちで書いたことで迷惑を被る人がでてくる...」
「何が本当で何がうそか、自分で見極める力が必要なのね」
「氾濫する情報に惑わされてはいけない。ということですね。用心用心」
「越後屋をはじめ、町中を駆け回ったウワサはウソだったよ~!」
「よう!スケハチ!オツルちゃん!
さっき瓦版が言ってたんだけど、越後屋やカンザシ屋のことって、ウソだったんだね!
オイラ、電網の掲示板に色々書き込んだのに損しちゃった気分だよ!まったく人騒がせな...!」
「人騒がせはお前だよ!
もしかして今回の騒動の発端は...」
「ちがう!ちがう!他の書き込みを見てオイラも書き込んだんだ!」
「...。 さ、とりあえず謝りに行こうか。ドジヒコ」
「うわ~ん、カンニンして~!」
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