情報セキュリティブログ ホーム > 大江戸セキュリティ戯画 > 第二幕 第一話 クロハチ登場

「電算箱や携帯電話など、情報処理機器の入れ替わりが目まぐるしい世の中だ...。
廃棄される機器も半端な量じゃないんだろうな...。」
「やっと買うことができたわ~。性能もいいし、お洒落よね~。」
「うーん、この電算箱。。どうしようかなあ。。」
「あ、スケハチさん!こんにちは!
あのね、私新しい電算箱を買ったのよ! とってもお洒落なんだから!」
「へえ、いいなあ。こんど見に行きますよ!」
「ちょっと御遣い頼まれたから、また後でね~。」
「あ、そう言えば私の古い電算箱...。」
「ま、いいわよね。みんなあそこに捨てているんだからね。」
「よいっしょ!と、ここに置いていけばいいんだな。 はい、終了~!」
「よう!ドジヒコ、仕事かい?」
「いいや、最近はさっぱりだよ~。
あ、でもこの間、ちょっとオツルちゃんに頼まれてね!
電算箱を捨てに行ってきたんだ!」
「捨てにって...。どこに?」
「あっち」
「うわ、これはいったい...。」
「一応ゴミ捨て場だよ。
あれ、オイラがさっき捨てたオツルちゃんの電算箱が見当たらないぞ~?」
「えー? 本当かい?」
「...。」
「オツルちゃん、ドジヒコから聞いたよ。
電算箱はね、電算箱を作った業者や、専門の業者に引き取ってもらったほうがいいと思うよ。
部品は再利用される仕組みになっているからね」
「つい、面倒くさくなっちゃって...。ごめんなさい」
「ふ~ん、再利用されるのかぁ。」
「で、オツルちゃんの電算箱なんだけど...」
「個人情報通信?」
「え?」
「なにこれ!」
「大変だ!
これはオツルちゃんの電算箱を持っていってしまった者の仕業だよ!」
「スケハチさん、自分の個人情報がのった電網手紙を受けとったんだよ~!」
「ここらへんみんな同じような電網手紙を受けとっているんだ!
何か知ってるかい?」
「わ、わかりませ~ん!調べま~す!」
「どうしたんだい、セキュアマル!?」
「やめい!ニャンクリック!」
「だ、だれだ!?」
「拙者の名は、クロハチ。
急速に進む江戸の情報化社会に警鐘を鳴らす者だ!」
「え?」
「ゴミ捨て場にあった電算箱から個人情報を収集し、手始めとしてその当事者へむけて電網手紙で送りつけたぞ!」
「な、なんてヒドイことを!」
「何を抜かす!
拙者の電網手紙を受け取った者は、セキュリティ観念が甘かったということ。
自業自得であろう」
「まあ、いい。今日はこのへんでお開きとするか...。
いずれまた、おぬしらと相間見えることがあるだろう...。さらば!」
「にゃ~ん」
「ま、待て!」
「おっと、頂いた個人情報だが、こちらで完全に消去しておいた!
安心したまえ!フハハハハハハハ...」
「クロハチ...? だ、だれなんだ?!」
「ガルルルル...」
「なんだか、変な展開になっちゃったけど、あの電網手紙以外は何の被害もなさそうだし...。」
「私の電算箱も見つかって、再利用業者に持っていったし、これで一件落着じゃないの?」
「ひとつ!気をつけないといけないのが、中に残っている情報なんです!」
「そんなの、ゴミ箱にちょちょーいと入れればいいんじゃない?」
「だめだめ、それだと完全には消えてなくならないんだよ!」
「なぜ?」
「ちょっとしたカラクリがあれば消去した情報を簡単に復元できるんです。
現にあのクロハチってやつは電網手紙でみんなの個人情報を送りつけてきたわけだし。
用心のためには、専用のからくりで完全に情報を消すか、物理的に記憶盤を破壊するか、なんですよ」
「破壊~?それならオイラにお任せあれ~」
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