情報セキュリティブログ ホーム > ITスペシャリストに聞く > IT最前線!うわさのセカンドライフとは?(後編)
話題のセカンドライフについて、開発元であるサンフランシスコのリンデン・ラボ社にて行った、ヴァイスプレジデント ジンス・ユーン氏へのインタビューをお届けしているこのコーナー。後編では、待たれる日本語版公開に因んで、日本企業とのビジネスについて伺います。もちろん個人にも応用可能! アフィリエイトやネット株のように、本業よりも稼ぐ人が現れる日も近いのでしょうか...? セカンドライフの具体的な活用方法と、今後さらにどう発展していくのか、お送りします。
米国リンデン・ラボ社
ヴァイスプレジデント
ジンス・ユーン氏
―彼らは当社のソフトウェアを使っているだけで、パートナーや提携などの関係はありません。トヨタなど、多くの企業がそうですね。私たちはプラットフォーム提供者に過ぎませんから。どのような企業も同じく、バーチャルな土地を買って、好きなように使うことができます。たとえばあなたの会社が、セカンドライフ内でお店を始める場合、当社と取り決めを結ぶ必要はありません。バーチャルな土地を購入して、ツールを使うだけです。Webサイトを作るのと同じです。
★コンサルティング企業や代理店とのパートナーシップは、いかがでしょうか?セカンドライフ内には、開発企業がたくさんあります。日本では、デジタルハリウッドが開発やコミュニティやクリエーターの養成を行っています。彼らは大きく成功するだろうと思います。 また、セカンドライフをメディアとして学習し、プロモーションツールとして使うデジタル広告代理店も出てきています。これについても特別に考えているわけではありません。彼らはWebがコミュニケーションの媒体であることを理解しているんですね。3D 環境でのプロモーションは、テレビや現実世界、Webサイトのキャンペーンなどのポートフォリオの1つだととらえられているわけです。 リンデン・ラボでは、こうした広告代理店やWebマーケティングの企業に対しても、フレキシブルに対応しますが、日本でマーケティングの戦略的なパートナーを特定するという段階ではありません。
―日本では、モバイルが面白い領域です。非常に発達した携帯電話を持っていますよね。ただ、現在の携帯の機能では、複雑な3D環境を表示することができません。セカンドライフと関連する上での問題は、複雑なインフラから、処理能力の低い別のインフラへ移すことができるか否か、というところです。 ただ、ただ、携帯電話でのインターネット利用が始まった頃のことを思い出してみてください。当初の携帯電話のブラウザはWAP(携帯端末用の通信規約)といわれ、今から振り返るとインターネット接続環境としては非常に頼りないものでしたが、その後進化して、どんどん便利になってきました。これからも、あっというまに変化していくだろうと、期待が持てますね。
★セカンドライフとオープンソースの関係について、教えていただけますか。―セカンドライフのクライアントソフトはオープンソースです。自由に利用できる条件で、プログラムのソースコードが公開されていますから、誰でも改良できるわけです。先ほどの携帯電話の例でいえば、誰かがモバイル・セカンドライフ用のビューワを作ることも、大いにありえるわけです。Mozilla社がオープンソースでWebブラウザ Firefoxを開発しましたが、そのようなものですね。 このように、誰もがこのような「経験」を「作る」ことができ、その「経験」に対してお金を請求する「仕事」もできます。そして繰り返しになりますが、この「仕事」をするために、リンデン・ラボにお金を払う必要はありません。 セカンドライフの世界は、今後もオープンソースでどんどん開いていこうと考えています。オープンソースを利用して、さまざまなツールが開発され、今後のセカンドライフをすばらしいものにしてくれることを願っているのです。
※この記事のインタビューは2007年3月に行われました。