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福田浩至氏に聞く「安心で効果的なソーシャルメディアとのつきあい方」(後編)(1/3)

 前編に引き続き、ループス・コミュニケーションズ副社長の福田浩至氏にお話をお伺いします。後編では、企業やエンドユーザーが上手にソーシャルメディアを活用するにはどうしたらよいかを中心にお話を伺いました。

福田浩至(ふくだ・こうじ) 株式会社ループス・コミュニケーションズ 副社長

福田浩至(ふくだ・こうじ)
株式会社ループス・コミュニケーションズ 副社長

1984年株式会社日立製作所入社後、システム開発研究所にて、文書画像処理の研究等に従事。1992年株式会社フレックスファーム入社等を経て、2005年ループス・コミュニケーションズを創業。企業がソーシャルメディアを導入、運用する際のリスクマネジメント(安全に・効果的に運用するための組織構築やガイドライン策定などのサービス)を担当している。

意図せず情報を漏えいさせるリスクに注意

★ソーシャルメディアのリスクについてお伺いします。エンドユーザーがソーシャルメディアを通じてプライバシーを意図せず漏えいする事例がありますが、情報の管理という部分で気をつけるべきポイントがあれば教えてください。

 一般ユーザー、特にビジネスマンという観点でお話しすると、企業の機密情報の漏えいという部分にはセンシティブにならないといけません。これについては、皆さんは頭ではわかってらっしゃいます。たとえば、「会社の新商品の情報を漏らしてはいけない」というのは、誰もが意識していることでしょう。

★おっしゃるとおりです。

 でも、たとえば、Twitterなどで「来月、大阪に転勤だ」などとつぶやいてしまうことがある。これは、実際にあった事例ですが、そういう断片的な情報によって、その人が所属する会社が、どうやら関西方面の営業力を強化しようとしていることがわかってしまったのです。

★発信する人の立場から、類推されてしまったと。

 そうです。ソーシャルメディアにはソーシャルグラフ(友人関係)や、プロフィールが公開されていますよね。こうした情報漏えいで象徴的な事件に、某ホテルの従業員が、勤務先のホテルにスポーツ選手と芸能人がデートに訪れたことをツイートしてしまった事件があります。これも、炎上になったことにより、ツイートした人の本名や、自宅の住所などの個人情報が全て暴露されてしまいました。本人はそういう個人情報は一切ツイートしていないにもかかわらずです。

★どうやって暴かれたのでしょう。

 過去のツイートで、友人から名前で呼ばれていたりしているんです。あるいは、別の日に写真で「今からバイトなう」などと勤務先の近隣の写真を投稿していたりしていたのですね。一つ一つは断片的な情報であったとしても、その気になって調べていくと、全部一つの情報として繋がってしまう危険性があるのです。

★怖いですね。

 意図せずプライバシーが漏えいするという観点でいえば、ソーシャルグラフを通じた漏えいのリスクというのもあります。例えばFacebookなどで、友達が撮影した写真がアップされて、そこに写っている自分が勝手にタグづけされてしまうといったことです。これはFacebookを使っている人であれば、割と日常的に直面する人が多い問題だと思います。

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