2012年5月のIT総括

2012年5月に話題となったIT関連のトピックスにつき、概要と参考URLを記していきます。

Facebookが米ナスダックに上場、詐欺も確認

ソーシャル・ネットワーキング・サービス最大手の米Facebook社は、米国時間5月18日、ナスダック市場に新規株式公開(IPO)を果たしました。プレスリリースなどによると、同社の株式は1株当たり38ドルで取引が開始され、初値は42.05ドル、終値は38.23ドルでした。

この株式上場は世界的なニュースとなり、これを悪用したいわゆる「419詐欺」(ナイジェリア刑法419条に抵触する犯罪行為)が確認されたことがセキュリティ対策企業より報じられています。これは、「数百万ドルの資金をナイジェリアの銀行口座に持っているが、自分では引き出せない」というように、何らかの支援を要請し、手数料を支払えば、その見返りに莫大の資金を支払うというという詐欺の手口です。

セキュリティ対策企業のシマンテック社は、「FACEBOOK (IPO) SUBSCRIPTION PARTNERSHIP PROPOSAL(Facebook の IPO 共同購入のご案内)」と称した詐欺の手口を確認しており、ユーザーに注意を呼びかけています。

(英文)上場に関するFacebookのリリース
Facebookの株式公開、終値は公募価格+23セント(ITmedia)
Facebook の IPO を悪用する 419 詐欺(Symantec Connect Community)

消費者庁が「コンプガチャ」に関する景表法上の考え方を公表

消費者庁は5月18日、ソーシャルゲームを中心に数多くのゲームで提供されている、いわゆる「コンプガチャ」について、景品表示法(景品規制)上の考え方を公表しました。これによると、「コンプガチャ」は、同法で禁止されている「カード合わせ」に該当し、規制の対象となる場合があるということです。

コンプガチャとは、「コンプリートガチャ」の略で、いわゆるソーシャルゲームにおいて指定されたアイテムやカードを揃え、全種類揃える(コンプリート)ことで、さらに希少性の高いアイテムやカードが得られる仕組みのことです。ソーシャルゲームにおけるガチャは、仮想通貨を用いた有料形式で提供されることが大半で、より希少性の高いアイテムを用意して何度もガチャを引かせようと仕組みがエスカレートしていました。

(リンク先PDF)消費者庁のプレスリリース
消費者庁、「コンプガチャ」に関する景品表示法上の考え方を公表(GAME Watch)

Twitterのユーザー名、パスワードが流出と報じられる

米国時間5月7日、55,000件を超えるTwitterユーザーのID、パスワードと思われるデータが流出したと報じられました。

この問題に関し、Twitterは5月10日、ブログの中で、関係部署があらためて検証したところ、Twitterからはどのユーザーの情報も流出していないことが確認されたと報じました。また、流失したとされているアカウントには、Twitterからパスワードのリセットのリクエストをかけたということです。

なお、同社は、以下の点に注意するよう呼びかけています。

(1)ログインしようとしているサイトのURLを目視確認する
(2)パスワードを複雑で長い文字列の安全性の高いものに変更する

昨日の「パスワード流出」というニュースについて(Twitterブログ)
(英文)本件を最初に報じたと思われれるハッカーのブログ
Twitter、パスワードが大量流出(CNET Japan)

アップルが「iOS 5.1.1」「Mac OS X 10.7.4」を公開

米アップル社は5月7日、iPhoneやiPadなどのモバイル端末向けOSであるiOSの最新版「iOS 5.1.1」を公開しました。計4件の脆弱性を修正しています。アップデート方法は、iTunes経由で端末をアップデートするか、Wi-Fi経由で端末に直接ダウンロード、インストールすることが可能です。

また、5月9日、Mac OS Xのアップデート版「10.7.4」が公開した。同社のサポートページおよびMacのアップルメニューよりダウンロードが可能です。対象ユーザーは早急なアップデートが推奨されます。

iOS 5.1.1 ソフトウェア・アップデート(アップル)
(英文)iOS 5.1.1のセキュリティ修正内容(アップル)
OS X Lion アップデート 10.7.4(アップル)

「Google Chrome」が世界のブラウザシェアで初の首位に

アイルランドのアクセス解析サービス企業StatCounter社が発表した調査結果によると、5月14日から5月20日の週の世界のブラウザシェアで、Google ChromeがInternet Explorer(IE)を抜き、初の1位になったということです。

これによると、Chromeは32.76%を獲得し、IEの31.94%を上回りトップを獲得しました。

なお、日本における同期間のブラウザシェアは、1位がIE(53.25%)、2位がFirefox(19.11%)、3位がChrome(17.43%)でした。

グーグル「Chrome」、IEを抜きブラウザシェアで首位に--StatCounter調査(CNET Japan)
(英文)StatCounter社の発表

次期OS「Windows 8」にて「Aero」を廃止と発表

マイクロソフトは、米国時間5月19日、次期OS「Windows 8」のユーザーインターフェースにて「Windows Aero(ウィンドウズ エアロ)」を廃止するという方針を発表しました。

Aeroは、ウィンドウのタイトルバーなどがガラスのように半透明で表示され、繊細なアニメーションによって、より滑らかに、何げなく見えるような視覚効果で、「Windows Vista」より採用されていたものです。

同社はAero廃止を決めた理由として、スマートフォンで採用した新しいユーザーインターフェースである「Metro」をWindows 8のデスクトップに導入することでパソコン、スマートフォン、タブレットといった複数端末間で、操作の一貫性を持たせる狙いがあることを明らかにしています。

(英文)マイクロソフトの発表資料
ウィンドウズ8の新UI「メトロ」とは?(読売新聞)

関連キーワード:

Aero

Chrome

Facebook

Firefox

Internet Explorer

iOS

itunes

Mac OS X 10.7.4

Twitter

Wi-Fi

Windows 8

コンプガチャ

スマートフォン

  • K子のちょっとセキュアな日常 Vol.06 スマホを狙うウィルスに気をつけて
  • カテゴリートップへ
  • モジラが「Firefox 13」正式版をリリース