2012年7月のIT総括

2012年7月に話題となったIT関連のトピックスにつき、概要と参考URLを記していきます。

政府が情報セキュリティ緊急支援チーム「CYMAT(サイマット)」を発足

政府は、府庁省横断でサイバー攻撃などへ対応するための専門組織「CYMAT(CYber incident Mobile Assistant Team)」を内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)内に発足させました。

これは、標的型攻撃などの単独の組織での対応が困難な脅威に対し府省庁横断で対応する組織で、全府省庁の職員で構成される支援組織は初の取り組みとのこと。CYMATの役割は、サイバー攻撃などにより情報システム障害が発生した場合や発生する恐れがあるときに、被害拡大の防止や復旧、原因調査、再発防止のための技術的支援などを行うことにあります。また、平常時には、研修や訓練などで情報セキュリティに関するメンバーの能力育成に努めるということです。

(リンク先PDF)NISCのプレスリリース
日本政府が「CYMAT」発足、サイバー攻撃など省庁横断で対応(INTERNET Watch)
省庁横断のサイバー攻撃対策機動チーム「CYMAT」が発足(ITpro)

NISCが「情報セキュリティ2012」を公開

内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)は、7月4日、情報セキュリティ政策についての年度計画「情報セキュリティ2012」を公開しました。

これは、2012年度および2013年度に実施する情報セキュリティに関する具体的な取り組みについての詳細を示したもの。2011年度は、標的型攻撃や、スマート端末、クラウドコンピューティング、SNSを標的とした新たなセキュリティ脅威が顕在化しており、こうした情報セキュリティを取り巻く環境の変化に鑑み、情報セキュリティ施策の基本方針や具体的な取り組み等が本文書に記載されています。

(リンク先PDF)情報セキュリティ2012

シマンテックが「サイバーセキュリティチャレンジ2012」を開催

セキュリティ対策企業のシマンテック社は、若年層の情報セキュリティ意識の向上等を目的に、高校生や高専生を対象とした「サイバーセキュリティチャレンジ2012」を開催すると発表しました。これは、2名から4名のチームを組んで参加するもので、同社より提供される「問題キット」(脆弱性を持つプログラム)をもとに、脆弱性を発見し、本来どのようなコードであるべきかを提示する"脆弱性発見コンテスト"です。

応募期間は、7月17日から8月20日まで(締め切りは8月26日到着分まで)。受賞チームは8月31日に同社にて開催される受賞表彰式において表彰されるとのこと。なお、上位2チームは、同社東京本社にて「1日体験社員」として社員との交流や、同社のセキュリティ専門家による「安全なプログラミング」に関する講義等を受けられます。

サイバーセキュリティチャレンジ 2012(シマンテック)

グーグルが「パンダアップデート」を日本でも実施

グーグル社は7月17日(米国時間)、通称「パンダアップデート」と呼ばれるアルゴリズムの変更を、日本語と韓国語で実施したことを明らかにしました。これは、低品質なサイトの掲載順位を下げ、同時に、ユーザーにとって重要な情報を提供している良質なサイトの掲載順位を適切に評価するものです。

同社によると、このアルゴリズム変更により、日本語、韓国語ともに約4%の検索結果に影響する見込みということです。

Google 検索が、高品質なサイトをよりよく評価するようになりました(Google ウェブマスター向け公式ブログ)
Google、「パンダアップデート」を日本と韓国で開始(ITmedia)

グーグルの「ストリートビュー」に南極点が追加される

グーグル社は7月18日、Googleマップの「ストリートビュー」に、南極点を含む南極大陸の各地を追加したと発表しました。同社では、2010年9月に、初めて南極大陸のパノラマ画像をストリートビューで公開しました。南極点望遠鏡や、シャクルトン隊、スコット隊が南極点を目指すために建てた小屋の内部、さらに、ロス島ロイド岬のアデリーペンギンの群生地や、南極点などの場所を追加したということです。

1912年にイギリスのスコット隊などが南極に到達してから今年でちょうど100年を迎え、節目の年となりそうです。

ストリートビューでもっと南極探検(Google Japan Blog)
「ストリートビュー」が南極点に到達、南極探検の歴史的地点を追加(INTERNET Watch)

「うるう秒」の調整が行われる

グリニッジ標準時(GMT)の7月1日午前0時(日本時間同日午前9時)、いわゆる「うるう秒」の調整が行われました。これにより、日本標準時午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に「8時59分60秒」が挿入されました。

「うるう秒」の調整は、地球の回転の観測を行う国際機関(IERS)が決定し、これを受けて世界で一斉に行われるものです。日本では、独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)において日本標準時にうるう秒の挿入を実施します。最近では3年半前となる2009年1月1日にうるう秒の調整が行われました。

「うるう秒」挿入のお知らせ(NICT)
うるう秒の挿入で複数のサイトに障害が発生(CNET Japan)
「うるう秒」障害がネットで頻発(WIRED.jp)

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