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  3. 山田 公昭
  4. セキュリティリスクアセスメントの理論と現

山田 公昭

2025.07.01

セキュリティリスクアセスメントの理論と現場:大学講義から感じる実践への架け橋

セキュリティリスクアセスメントの理論と現場:大学講義から感じる実践への架け橋

はじめに

情報セキュリティの重要性が日々高まる中で、理論と実践の間にあるギャップをどのように埋めていくかは、現場のセキュリティ担当者にとって常に意識すべき課題です。私は現在各企業様のセキュリティ支援やコンサルティングに携わっておりますが、先日、早稲田大学にて情報セキュリティ講義のアシスタントを務めさせていただきました。普段接することのない、可能性に満ちた次世代の担い手である学生からよい刺激を受けることができました!
本稿では、大学での講義内容と現場での実務経験を通じて感じた、セキュリティリスクアセスメントの理論と実践の接点について考察します。
(今後は趣味のトランペットの話などを交えて少し砕けた内容にしていきたいと思います。)


大学講義で学ぶセキュリティリスクアセスメントの理論

早稲田大学の情報セキュリティ講義では、セキュリティ知識のない学生向けに、セキュリティ対策を効果的に実施するための基礎となるリスクアセスメントの重要性が丁寧に解説されました。具体的にはセキュリティ対策を実施する前のプロセスとして以下のような内容が紹介されました。

  • 守るべき情報資産の特定
  • 想定される脅威と脆弱性の洗い出し
  • リスクが組織に与える影響度の評価

これらは、セキュリティ対策の優先順位を決定するための出発点であり、リスクアセスメントの基礎として広く紹介されているフレームワークですね。しかし、実際の現場では、これらをそのまま適用することが難しい場面も多く存在します。


現場での実態:複雑化するIT環境とリスクアセスメントの必要性

企業の現場では、クラウドサービス、オンプレミスのIT/OTシステム、個人情報の取り扱い、ソフトウェア開発など、さまざまな領域でリスクアセスメントが行われています。特に近年では、ハイブリッドクラウドやマルチクラウド環境の普及により、情報資産の所在や管理責任の明確化が一層困難になっています。

このような状況下では、セキュリティ部門とサービス構築部門との連携だけでなく、SaaSのようにすぐ利用開始できるようなサービスなどは利用部門のセキュリティ意識が不可欠となります。リスクアセスメントを起点とした「セキュリティ・バイ・デザイン」の考え方を組織全体に浸透させることが、持続的なセキュリティ強化につながると強く感じています。


ビジネスを停滞させないためのセキュリティプロセスの工夫

一方で、リスクアセスメントのプロセスが煩雑であると、ビジネス部門にとっては負担となり、業務スピードの低下を招く恐れがあります。したがって、以下のような工夫が求められます。

  • 情報資産やビジネスの重要度に応じた柔軟なプロセス設計
  • セキュリティインシデントがビジネスに与える影響の定量的評価
  • クラウドサービスプロバイダーの最新セキュリティ機能の把握
  • ISMAPなどのセキュリティ認証取得を通じた信頼性の担保

また、アセスメントプロセス自体も定期的に見直し、効率化と社内への定着を両立させることが重要です。セキュリティは「守るための制約」ではなく、「ビジネスを継続させるための基盤」であるという認識を、組織全体で共有する必要があります。


今後の展望:AIと自動化によるリスクアセスメントの進化

近年では、AIや自動化技術を活用したリスクアセスメントの取り組みも始まっています。

  • 脆弱性スキャンの自動化
  • ログ分析によるリスク予測
  • AIによるリスクスコアリングの支援

これらの技術は、人的負担を軽減しつつ、より精度の高いアセスメントを実現できる可能性を秘めています。今後は、こうした技術と人の判断をどう組み合わせていくかが鍵となるでしょう。


おわりに

大学で学ぶ理論と、現場で直面する課題。その間には確かにギャップがあります。しかし、理論を理解したうえで現場に応用する力こそが、セキュリティスペシャリストに求められる資質だと感じています。リスクアセスメントはその橋渡しとなる重要なプロセスであり、今後もその実践的な活用方法をお客さまと模索し続けていきたいと思います。

用語集

ISMAP: ISMAP(Information system Security Management and Assessment Program、イスマップ)は、日本政府情報システムのためのセキュリティ評価制度。政府が求めるセキュリティ要求を満たしているクラウドサービスをあらかじめ評価・登録することにより、政府のクラウドサービス調達におけるセキュリティ水準の確保を図り、クラウドサービスの円滑な導入に資することを目的とする。
※出典:ISMAPポータル「制度案内 - ISMAP概要」(2025年7月1日参照)

※本投稿の一部は、生成AIにより生成されたコンテンツを使用しています。

山田 公昭 山田 公昭

記事の著者

山田 公昭

セキュリティコンサルティングチームのシニアコンサルタントとして、主にクラウドサービスやオンプレミスシステム、製造系システムなどのセキュリティアセスメント、セキュリティガイドライン策定、セキュリティポリシー作成、システム監査やセキュリティ関連プロセスの改善支援に従事。過去にはネットワークセキュリティエンジニアとして、主にネットワークおよびセキュリティ製品の提案から設計、導入に従事し、中部および関東地域の交通分野ほか、製造や金融、公共、教育分野の企業を中心に担当。トランぺッター。
CISSP、RISS

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