Antinny(アンチニー)とは

2003年8月に出現し、ファイル交換ソフト「Winny」のP2Pネットワークを通じて広まったワーム。

P2Pは、Peer to Peer(ピア・ツー・ピア)を省略したもので、「Peer」とは「対等」という意味の英単語。通信をする両方のコンピューターが対等の立場にある。WinnyはこのP2P方式を使い、お互いがお互いにファイルを共有する仕組みになっている。

ファイルをダウンロードしたいPCと、ファイルを持っているPCの間で直接ダウンロードを行うわけではないことから、Winnyでは、次々にファイルがバケツリレー式にコピーされて広まっていく。誰かが人気のあるファイルをダウンロードしようとすればするほど、多くのコンピューターに拡散していくことになるため、Winnyで一度流出したファイルの根絶は事実上不可能と言われている。

よく「Winnyから情報流出」というニュースを聞くが、このWinny上で広まっているウイルスで情報流出を引き起こすのが、Antinnyとその亜種。通称「キンタマウイルス」、あるいは「ぬるぽワーム」とも呼ばれるものだ。

このウイルスに感染すると、PCのデスクトップ画面をキャプチャし、その画像をアップロードしたり、デスクトップ上のファイルをまとめてアップロードしてしまう。一度PC内部の機密情報が流通してしまったら、回収することは事実上不可能なため、Winnyの使用、あるいはウイルス感染には万全の注意を期したい。

Antinnyのファイル名は、Winny上で流通しているコンテンツを装った名前になっている。「.jpg」や圧縮形式である「.zip」「.lzh」といった拡張子のファイルだ。Windowsの初期設定では拡張子を表示しないので、「ツール」メニューの「フォルダオプション」を選択して、「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外せば拡張子が表示される。少しでも怪しいと思ったファイルは実行しないことが大事である。

マサヤ:Antinnyに感染しないようにするポイントはどんなことですか?
チエ:そうね。OSのセキュリティパッチを適用したり、対策ソフトを最新に更新するといった基本的なルールを守ることが大事ね。その上で「デスクトップに重要なファイルをおかない」「重要なファイルが格納されているPCでWinnyを使用しない」ということも気をつけてみて。

<参考記事>
・Antinny(IT用語辞典)
ファイル交換ソフトを介した情報漏えいに注意−IPAによる2月の届出状況−

セキュリティ用語辞典一覧ページへ

関連キーワード:

Antinny

P2P

Winny

アンチニー

ワーム

  • コンビニATMで「静脈認証」を導入−三井住友銀行−
  • カテゴリートップへ
  • ワンクリック詐欺のスパイウエアが問題化!?