情報セキュリティブログ ホーム > セキュリティ用語解説 > カンターラ・イニシアティブ(Kantara Initiative)とは
カンターラ・イニシアティブ(Kantara Initiative)は、これまで複数の業界が個別に標準化を進めてきたアイデンティティ管理について、業界横断的に規格策定、相互運用を推進するための団体。2009年6月に設立された。Kantara(カンターラ)とはスワヒリ語で「橋」を意味し、その語源となるアラビア語では「調和」を指す言葉である。
アイデンティティ管理とは、情報システムやネットワークにおいて、ユーザーのアイデンティティ情報(ユーザーIDやユーザー権限、ユーザープロファイル)の設定を継続的に追加・変更・削除する仕組みのこと。これまでは、標準化推進団体のLiberty Allianceを含めた複数のアイデンティティ管理関連の団体が独自で標準化を行ってきたため、作業の重複や相互互換性の課題など、ユーザーの利便性を損ねる恐れがあった。
新たに発足したKantara Initiativeは、各種団体を横断的に束ね、OpenID、SAML 2.0といった標準規格の相互運用性を高めながら、セキュリティやプライバシー保護など標準技術を確立することを目指していくという。発足当初は20のディスカッショングループがあり、日本企業ではNTTや野村総合研究所などが名を連ねている。