粋でいなせなIT江戸日記 日立ソリューションズ 大江戸セキュリティ戯画 第三幕 八九団参上編!

第三幕 第六話 『八九団の逆襲』(1/2)

スケハチ 「ドジヒコが、悪意のからくりに感染している小型記憶棒をあちこちで使ってしまったんで、どこから悪意のからくりが入ってくるか判りません。
気をつけてください。」

ヒコザエモン 「ドジヒコ・・・仕事で皆さんに迷惑かけてしまっては、元も子もないでしょう。
もう、便利なよろづやなんておやめなさい!」

ドジヒコ 「ほんと、申し訳ない。」

スケハチ 「まぁまぁ・・・とりあえずそういうことなので、お客さんたちにも注意してあげてください」

ヒコザエモン 「ええ。判りました。」

アネサン 「あんた・・・昨日から寝ないで何やってんのさ」

デッパナ 「・・・ついに完成しやしたぜ。」

アネサン 「何が完成したんだい?」

デッパナ 「くっくっく・・・これぞ、八九団謹製!セキュリティ対策からくり!」

アネサン 「・・・あんた、このあいだ悪意のからくりをばら撒いたと思ったら今度は・・・」

バグキチ 「ウキーウキー!(ただのセキュリティ対策からくりじゃないキー!)」

デッパナ 「くっくっく・・・細工は流々あとは仕上げをご覧じろってね・・・」

アネサン 「すごい自信だねぇ・・・」

デッパナ 「くっくっく・・・これでがっぽり稼げやすぜ・・・」

ヒコザエモン 「悪意のからくりが蔓延しているとなると、セキュリティ対策の更なる強化をしないといけませんね・・・」

ヒコザエモン 「おや、これは・・・?」

ヒコザエモン 「『極小』からくり社といえば、基本制御からくりを作っている会社ですね。
なるほど、基本制御からくりの内部まで知り尽くしているから、セキュリティもしっかりできるということですね。
では、早速導入してみましょうか・・・」

アネサン 「で、この電網頁はなんだい?」

デッパナ 「『極小からくり社』の『鉄壁セキュリティ』そっくりにつくった、『極少からくり社』の『鉄壁セキュリティ七』でさぁ」

アネサン 「ふうん・・・で、これでどうやって金を稼ぐんだい?」

デッパナ 「くっくっく・・・電網日記(ブログ)や電網つぶやき(ミニブログ)とかで紹介して、この電網頁に誘導するんでさぁ。
そしたら、よく知らないで見に来た輩はこれを信頼の置ける物と思って、自分の電算箱に導入しちまうってわけでさぁ」

アネサン 「なるほどねぇ・・・でも、せっかくばら撒いた悪意のからくりをこれで駆除しちまったら、何の意味もなくなっちゃうんじゃないのかい?」

デッパナ 「くっくっく・・・これは、セキュリティ対策からくりじゃねぇんでさぁ・・・」

アネサン 「どういうことだい?」

この鉄壁セキュリティ七を導入すると、たとえ悪意のからくりに感染していない電算箱でも、瞬時に数十件以上の悪意のからくりを検知します。

その後、こんな表示を出して、購入画面に誘導します。

まんまとだまされた使用者は、決済札を使って製品版を購入します。

この時、製品版の代金と共に、入力した決済札の情報も一緒にいただけるので、一石二鳥です。

あと、せっかくだから、先日の悪意のからくりも、鉄壁セキュリティ七を導入したときに一緒に導入されるようにしておくんです。
これでまた、いろいろな情報を入手できます。

一粒で二度も三度もおいしい、それがこの鉄壁セキュリティ七なのです。

デッパナ 「・・・というわけでさぁ・・・」

アネサン 「あんた・・・さすがだねぇ!」

デッパナ 「くっくっく・・・そんなわけで・・・昨日と今日だけで既に100両以上の売り上げ。しかもほら、決済札の情報が既に100件以上も・・・」

アネサン 「いいねぇいいねぇ!あとは、これをお金に換えるだけだねぇ!」

バグキチ 「ウキーウキーウキー!!(もっと儲けるキー!)」

デッパナ 「くっくっく・・・もう少し決済札情報が集まったら、この情報を売っ払いやしょう。」

アネサン 「んふふ・・・あたしたちが電網犯罪のカリスマと言われるのも、時間の問題だねぇ・・・」

スケハチ 「ドジヒコが悪意のからくりに感染した小型記憶棒を使った所は全部回ったし、あとは個々でしっかり対策してもらえば、感染騒ぎも収まるかな。」

スケハチ 「お、越後屋さん、こういう時だからって、張り切ってるな?」

スケハチ 「はい、スケハチですが」

クロハチ 「拙者の名はクロハチ。急速に進む江戸のじょ・・・いや、そんなことを言っている場合ではない。
お主、極小からくり社の、鉄壁セキュリティというセキュリティ対策からくりを知っておるな?」

スケハチ 「ええ、知ってますよ」

クロハチ 「そのニセモノで、鉄壁セキュリティ七というモノが出回っておる。」

スケハチ 「ニセモノ・・・ですか?」

賢明な視聴者の方々は、先ほど軽く説明を受けているはずなので、ここでは簡単に解説させていただく。

偽ウイルス対策ソフトを信じて、インターネットからダウンロードし、インストールしたとする。
このとき、同時にウイルスやマルウェア等が一緒にインストールされます。

インストールされた偽ウイルス対策ソフトは、「あなたのパソコンはウイルスに感染しています」と表示する。
このとき、本当にウイルスを検知しているわけではない。
その表示でユーザの不安を掻き立てるのが狙いだ。

ここで、「製品版を購入すると、駆除が可能」というメッセージを出すわけだ。
すると、不安になったユーザは購入用のサイトでクレジットカードの情報を入力し、製品版を購入してしまうのだ。

当然、購入時に入力したクレジットカードの情報は、悪意の輩に詐取されることだろう。

偽ウイルス対策ソフトへの対処法は、「信頼できるメーカーのウイルス対策ソフト以外使わない」だ!
わからない場合は、「パソコンを購入した時にプリインストールされているウイルス対策ソフトの登録を行う」か、「お店に行ってウイルス対策ソフトを買ってくる」か、だ!

クロハチ 「というわけだ。
セキュリティへの関心が高まったことを逆手に取った、非常に巧妙な手口だ。
ニャンクリックが情報の流れを探ってみたところ、尋常じゃない数の人間がこの偽セキュリティ対策からくりを入手しているようだ。
早急に手を打て!」

スケハチ 「・・・わかった。やってみる」

クロハチ 「うむ。任せたぞ。では、さらばっ!」

スケハチ 「江戸中に、悪意のからくり対策をしっかりしてくださいって言って回っちゃったからなぁ・・・とにかく、みんなに偽セキュリティ対策からくりの事、知らせないと。
・・・行くぞ、セキュアマル!」

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