10月はSMSを悪用したフィッシングの手口を引き続き確認
11月6日、フィッシング対策協議会は、2019年10月の月次報告書を公開した。
これによると、フィッシング報告件数は8,034件となり、前月(6,218件)より1,816件増加した。また、フィッシングサイトのURL件数は2,497件で、こちらは前月より410件の増加。そして、フィッシングに悪用されたブランド件数は55件で、こちらも前月から8件増加している。
10月の報告件数は前月比で1,800件以上の増加となった。特に、AmazonやApple、金融機関をかたるフィッシングの報告が増えており、LINE、マイクロソフト、クレジットカードブランドをかたるフィッシングも報告が続いている。
また、SMS(ショートメッセージサービス)を悪用した「スミッシング」と呼ばれる手口も引き続き確認されている。
そのほかにも、航空会社などをかたり、払い戻しなどの名目でクレジットカード情報を詐取するサイトへ誘導する手口など、巧妙な誘導方法にも注意が必要だ。
同協議会では、ログインを促すような文面のメール、SMSを受信した場合は、メールに記載されたURLを安易にクリックせず、ブックマークした正規のURLからアクセスするよう注意している。また、クレジットカード情報や携帯電話番号、認証コード、口座情報、ワンタイムパスワードなどの入力を要求された場合は、入力する前にちょっと立ち止まることが重要だ。
そして、フィッシングかどうかの判断に迷うメールや、不審なメールを受け取った場合は、各サービス事業者の問合せ窓口や同協議会まで連絡するよう呼びかけている。
・2019/10 フィッシング報告状況(フィッシング対策協議会)
・あなたのパスワードが狙われている!フィッシングの被害を防ぐための4つのポイント(今すぐ見直したいセキュリティ対策)
・「人の脆弱性」が悪用される! メール等の安全な取扱いのポイントについて聞いてみた(辻 伸弘のセキュリティ防衛隊)
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