8月のフィッシング・サイト数は過去最多−業界団体APWG調査−
フィッシング対策の業界団体APWG(Anti-Phishing Working Group)は、米国時間10月13日、8月におけるフィッシング攻撃の調査結果を公表しました。
これによると、フィッシング攻撃(フィッシング・サイトへ誘導するためのスパムメールの活動)は1万3776件で、前月の1万4135件からやや減少しました。一方、フィッシング・サイト数は5259ヵ所と、7月の4564ヵ所に比べ大幅に増加しています。
これについて、以下のCNET Japanの記事では、APWGのコメントとして「犯罪者は、これまでよりも少ない数のフィッシング活動しか展開できないために、これまでよりも多くのフィッシング用サーバーを立ち上げなければならない」との見方を紹介しています。
さらに、フィッシングサイトがネット上に置かれている日数は平均5.5日と、7月の5.9日より下がりました。APWGは、フィッシングに対抗する側も経験値が上がり、素早い対策行動が取れるようになったと見ています。
なお、代表的なフィッシング攻撃の手口は、銀行や信用のある会社から来たかのように偽造されたスパムメールを使って、不特定多数のインターネットユーザーを、悪質なウェブサイトへと誘導し、このウェブサイトが、ログイン履歴やユーザー名、また口座番号や暗証番号などの秘匿性の高い個人情報を騙し取るものです。
我々ユーザー側は、繰り返しになりますが、メールに個人情報を記載して返信しない、不審に思ったメールは、リンク先をクリックしない、あるいは添付ファイルを開かないという慎重な対応が重要です。
<参考記事>
・「2005年8月のフィッシング・サイト数は過去最悪、ただし件数は微減」業界団体調査(IT Pro)
・フィッシングやキーロガーのホスティングサイトが増加〜APWG調査(INTERNET Watch)
・APWG、8月のフィッシングサイト数と誘導スパム活動数を発表--現れる対策の成果(CNET Japan)
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