情報セキュリティブログ ホーム > 大江戸セキュリティ戯画 > 第一幕 第四話 団子屋ウォーズ

「なになに、無線接続網(無線LAN)で快適電網生活?
そろそろうちも無線接続にしようかな・・」
「ようし!これは・・・売れるぞ!」
「あ~、もう朝か...。よし今日は新しい団子のお披露目だ!」
「よう!キチエモンさん、聞いたかい? 隣町の「みたらし屋」の新しい団子のこと。
それがうまいのなんのって! オイラもひとつ食べてきたんだ。」
「なにぃ~!?」
「いらしゃ~い!甘くてほっぺたがおちる団子だよ~!」
「あ、あれは~っ!
わしが考案した、団子と瓜二つ!なぜだ~っ!」
「誰にも思いつかない、団子を作ってやる~!」
「ま、また同じだ!そんなバカな・・・!」
「スケハチさんよ、わしは悔しくて悔しくて・・
一度だけでなく二度まで、わしが考えた団子がよその店に並ぶとは・・」
「おかしな話ですねぇ。なにか心あたりでも?」
「いやいや、まったく。大事な料理法は電算箱(パソコン)に保管してあるし・・」
「ワン?」
「電算箱に保管...ですか...」
「ここで、日夜新しい団子を研究しているんだよ。
これが料理法を管理している電算箱。あと家には二台の電算箱があってね。
それらは無線接続網で繋がっているんだ。」
「無線接続網・・・」
「キシシシ...。今日もおいしい団子の調理法をいただきますよ、と」
「無防備なやつめ......。 ...ん?」
「あっちへ行け! しっしっ!」
「ウワォーン」
「なにをする!」
「どうしたセキュアマル!あ、あなたは...!」
「やはりな」
「キチエモンさん、この電算箱の中身が盗まれていた可能性があります!」
「な、なにぃ!」
「無線接続網の設定はちゃんとしていますか?
十分じゃないと、外部からの不正操作や盗聴を許してしまうことになるんです!」
「ここで設定できるんだが・・・」
「キチエモンさんの電算箱しか利用を許してはいけませんよ。
鍵文字(パスワード)もよく考えて。暗号化方式の選別も忘れずに。」
「くそう、勝手に人の料理法を盗みやがって!
誰にも思いつかない究極の団子を生み出してやるぞ!!」
「あ、そうそう。道端にこんなものが落ちてました」
「さあ、いらっしゃい! 江戸一の団子が生まれたよ~!!
その名も『激甘胡麻水あめ団子』!!」
「こら、みたらし屋! どうだ、お前さんにはまねできない代物だろう!
もう、うちの無線接続網は鉄壁だぁ!そう易々とは入り込めないぞ!」
「くそうっ!ばれたか...!」
「あと、これ忘れ物!」
「むむむむっ...!」
「ガハハハ!勝負あり!」
「おのれ!」
「あ、こら!なんてことしやがる! ドロボー!」
「しまった...。こっちのムセン(無銭)には気が回らなかった...」
![]()
![]()