NTP(Network Time Protocol)とは

NTPとは、「Network Time Protocol」の略で、様々なシステムやサービス、アプリケーションなどで時刻を同期するために使用される通信プロトコルのこと。階層構造を持っており、最上位のサーバーが正しい時刻を取得し、下位のサーバーが順次、時刻を参照、調整する。これにより、ネットワークに接続されたパソコンやサーバーなどの機器の時刻を同期する仕組みである。

NTPは、システム内で常に時刻を調整する処理を行う。また、ネットワーク通信における遅延などを考慮するように設計されているため、長時間動作するサーバーでも時刻がずれることなく運用ができる。なお、NTPを実装するためのオープンソースソフトウェアにNTPD(Network Time Protocol daemon)がある。

NTPによって、様々なシステムやサービス、アプリケーションなどが、ほぼ同じ時刻で運用されることになる。これにより、システム間の通信の信頼性を向上させることができる。例えば、時刻が大幅にずれていると、SSLなどで、サイトの実在証明や通信の暗号化などに使われるサーバー証明書が、期限切れになってしまったり、不正なものと判定されてしまう可能性などが考えられる。また、クライアント側とサーバー側で時刻がずれていると、システム障害などの解析にも支障を来す場合がある。

こうした問題を解決するための仕組みがNTPであり、多くのシステムやサービスなどで利用されている。なお、NTPで扱う時間は、1900年1月1日を起点に、32桁の2進数で計測されているため、2036年2月6日に計測できる最大値を超え、桁が溢れてしまい、経過時間が0にリセットされてしまう問題(2036年問題)が指摘されている。

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